初体験

ってことで、メイド喫茶に行ってみた。
メンバーは、コナンとその友人x2に俺を合わせた4人。
大阪日本橋の、「萌えしゃんどん」だ。


道具屋筋日本橋側出口近く、松屋のすぐ横の、比較的急勾配で狭い階段を一つ上がれば、萌えしゃんどんの入り口がある。
スライド式の扉を開ければ、テレビ等でよく見る「おかえりなさいませ」の光景。
当然だが、店員はメイド服。
右も左もわからない、メイド喫茶ルーキーの俺達4人は、コースを頼むことにした。
ご主人様コース・ツンデレコース・妹コースの3つだ。
コース料理を頼むと、メイドからのカードというサービスがあるようで、この日、働いていた3人のメイドの誰からメッセージを貰うのかを選んでくれとの事。
やはりここは、全員指名してみるのがベターだということで、4人バラバラに指名を入れた。


料理が運ばれてくるまでの間、店内を見回してみると、色々と見慣れないものが目に付いた。
壁に掛けられたメイド達のパネル。
メイドの曲目リスト。
日本橋近辺のその手のカフェが掲載されたオタマップ。
日本には、まだまだ知らない文化が存在するものだ。


まずテーブルに届いた料理はサラダだった。
メイドが直々に、サラダへお好みのドレッシングをかけてくれるというサービスが付属するようだ。
ご主人様コースを頼んだ俺に料理を運ぶ様は、メディアでよく見るメイド喫茶のそれだ。
妹コースを頼んだコナンの友人は、べたべたの甘えた声で「お姉ちゃん」と呼ばれていた。
しかし、ツンデレコースを頼んだ、コナンともう一人への態度は俺達とは全く違う。
ドレッシングを注ぐのを止めるタイミングが遅ければ罵られ、残したら承知しないと言われ、ドレッシングはサラダの中央だけ集中して盛られる始末。
俺もツンデレコースにした方が面白かったかもしれないと、少し悔やまれたが、これは自分ではない誰かがこの対応を受けているのを傍観するのが楽しいのであろう。
料理を運んでくる時の台詞があるのだが、これが自分に向けられていると、アウェーな雰囲気と気恥ずかしい演技に飲まれ、メイドの顔を見ることができないからだ。
まさに尻込みという言葉がふさわしい。


それはともかく、非常に滑稽だったのは、一人のメイド姿の店員が、メイド・ツンデレ・妹の三役を順にこなすという点だ。
これは些かどうかと思う。


次に、メイン料理が運ばれた。
俺が注文したコースのメインはオムライスで、ケチャップ乃至デミグラスソースで、メイドが絵を描くサービスがある。
何を書こうかと問われても答えが浮かばないので、そのメイドが得意なものを書いてもらった。



聞くところによると、これは彼女のオリジナルキャラらしい。
まさかオリジナルが出るとは思いもしなかった。


最後は、ケーキとコーヒーだ。
コーヒーや紅茶は、コースを頼むとメイドがこれをかき混ぜてくれるということで、このかき混ぜてもらっている間の空気が何ともむず痒い。
この時も、ツンデレを頼んだ二人は、シロップやフレッシュを止めるタイミングで罵倒されていた。


帰る(メイド喫茶的には出掛けるのか?)間際には、カードを戴いた。
ツンデレコースの二人に渡されたカードには、ツンというより悪口に近い内容が書かれているのだが、裏返すと、そこにはデレのメッセージが入っている。
ご主人様・妹コースのカードは袋に入っているのだが、ツンデレのカードは折り紙で畳み込まれていて、これは、裏面のデレメッセージが、当事者以外に先に読まれるという事故を未然に防ぐ為だという拘りぶり。


メイド萌えしない一般人の俺には、一種特異な雰囲気の店舗ではあったが、これだけは言っておかなければなるまい。
フードメニュー自体は、その辺りのファミリーレストランと大差ないものだが、その味は数段美味いだろう。
メイド喫茶という店舗形態は、サービスをメインとして、味にはこだわらないものだと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
これには意外だった。


ボリュームもかなりある方で、男の中では割と少食な類に入る俺には、コースに含まれたデザートが運ばれる頃には、既に腹は満ちていたように記憶している。


そんなこんなで、メイド喫茶を堪能。


ま〜しかし。
一人で来店する勇気はない。


http://moeshandon.com/

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これといって意味はないお。