飲食店でした。

この4年半、色々なことがあった。
たくさんの人に出遭った。


腹が立った事、笑い合った事、襲い来る眠気に挫けそうになった事。
俗っぽく言う所の「良い思い出」ばかりでないことは確かだが、今になって、俺の記憶の引出を覗くと、その全てを、笑みを浮かべながら眺めることが出来る。


あの店で過ごす間に、皆、何かを学んだのだろうと俺は思っている。
俺もその一人だ。
得た物は計り知れないが、やはり俺にとって一番大きな知識となったのは、コンピュータであったと確信している。
初心者に等しかった俺がここまで成長することが出来たのも、偏に、切欠を与えて下さった先輩のおかげだ。
これはあくまで俺の場合で、それは、人それぞれで異なるのだろうし、誰かに伝えたところで他人には理解できない何かを得た者もいるのだろう。


もしも、将来、何かの折に皆が一同に会する事があれば、昔話の一つとして、そんな事も語り合えれば幸福ではないかと思う。


計り知れない得た物。
その中の一つに、「繋がり」があることも当然だ。
「人脈」と言ってしまえば、聞こえは冷ややかかもしれないが、一所で同じ時間を少なからず共有した者達の目に見えない「繋がり」は、決して忘れてはいけないと、俺は思う。


4年半前から現在まで、数多のメンバー入替を経て、今に至った。
「昔は良かった」等と口にすることもあったが、全ての日程が終了した今、身に染みる感情の拠り所となっているのは、あのメンバーで最後を迎えられたことなのだろう。


最後になったが、皆さん、お疲れ様。


長い間、お世話になりました。
飲食店でした。





これといって意味はない。