デリ


「お待たせ。」
そう言って俺は運転席の窓を開けた。
車の横に立っているのは見知らぬ女。
どうやら、俺はカレーを届けに来たらしい。
助手席に座ったももさんが、両の手に乗せた一枚のカレー皿を俺に手渡した。
そこにはむき出しのカレーが盛られている。
小さく頭を垂れそれを受け取った俺は、そのまま見知らぬ女へ差し出す。
女は慣れた手つきでカレーを手に取り、こう尋ねた。


「名コンビ? いくらやった?」


「1500円。」
答える俺。


「後で電話するわ。」
返答を聞き俺は窓を閉めようとした。


「ちょっと待って!」
それを制止する女。
続けて女は俺にこう問いかけた。


「どんなんが一番種類?」


こんな夢を見た。



これといって意味はない。